米ボルティモアで暴動、黒人死亡に抗議 州知事が非常事態宣言
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【4月28日 AFP】(写真追加)米メリーランド(Maryland)州ボルティモア(Baltimore)で27日、今月警察に拘束された際に死亡した黒人青年フレディ・グレイ(Freddie Gray)さん(25)の葬儀が行われた後、黒人に対する警察の対応に抗議する住民らが暴徒化し、複数の車両が破壊された他、店舗も略奪された。同州のラリー・ホーガン(Larry Hogan)知事は非常事態を宣言し、州兵を動員した鎮圧に乗り出した。
若者らはれんがや瓶を警察に投げつけ、小売店や飲食店を略奪し、警察車両を破壊、他の車両に放火した。地元警察によると、少なくとも警官7人が骨折などのけがをし、うち1人は意識不明の重体となっている。
現場では、暴動鎮圧用の装備をした地元警察と州警察の部隊が、催涙ガスなどを使い鎮圧に当たっているが、暴徒化した住民らは八方に散り、解散命令を無視。若者らは、報道カメラマン1人も襲撃した。
■夜間外出禁止令を発令
ボルティモア市のステファニー・ローリングスブレイク(Stephanie Rawlings-Blake)市長は27日、28日から同市内で夜間の外出を禁止するとともに、同州のホーガン知事と「準備が整い次第」州兵を動員することで合意したと明らかにした。
同市長によると、28日午後10時(日本時間29日午前11時)から市内全域に午後10時から翌朝5時までの夜間外出禁止令を発令する。夜間外出禁止令の有効期間は当面1週間とするが、必要に応じて延長するという。(c)AFP