【4月24日 AFP】南アフリカの議会は、アフリカ系移民を標的にした襲撃が相次いでいる事態を受け、議員らが地元に戻って有権者らに「外国人嫌悪」への反対を呼び掛けることができるように、来週から議会を休会することを決めた。

 南アフリカではこの数週間、外国人を標的にした襲撃が相次ぎ、これまでに少なくとも7人が死亡、数千人が自宅を追われている。外国人に対する暴力を鎮めるため、南アフリカ政府は相次いで対策を打ち出している。

「普段通りのふりをして議事を進行することはできない」と国民議会(下院)のバレカ・ムベテ(Baleka Mbete)議長は語り、議員たちは「適切」な活動を行うために(議会から)放たれたと述べた。

 また議会は声明を発表し、寛容の必要性を強調した。

「議会は、わが国における外国人を標的にした暴力、人種差別、そして不寛容に対する一致団結した非難の声に賛同する」(議会声明)

「われわれがすべての人々に与えるべき尊厳と尊重は、われわれが人種差別や性差別に反対し自由と人権を求めて闘っていたときに、とりわけアフリカの人々たちによって繰り返しわれわれに対して示されてきたものだ」と声明は付け加えた。(c)AFP