【4月24日 AFP】ボクシング元ヘビー級王者のジョージ・フォアマン(George Foreman) 氏が、5月2日に米ラスベガス(Las Vegas)で行われる世界ウエルター級王座統一戦では、マニー・パッキャオ(Manny Pacquiao、フィリピン)が無敗のフロイド・メイウェザー・ジュニア(Floyd Mayweather Jr.、米国)に勝利すると予想し、敗戦がメイウェザーに与える影響に警戒感を示した。

 スーパーファイトで数々の経験を持つフォアマン氏は、1974年に旧ザイール(現コンゴ民主共和国)で行われた伝説の「キンシャサの奇跡(Rumble in the Jungle)」で、モハメド・アリ(Muhammad Ali)氏にキャリア初黒星を喫している。

 フォアマン氏は序盤はパッキャオが優勢で、メイウェザーも反撃に出るものの、判定でパッキャオが勝つのではないかと予想している。

 フォアマン氏は、「パッキャオが6ラウンドまでポイントを奪い、7ラウンドはだいたいイーブンで、メイウェザーは残りのラウンドで盛り返すものの、時すでに遅しだと考えている。試合は1ラウンドの差で決まるのではないか。序盤はメイウェザーがリズムをつかもうとし、パッキャオのパンチがヒットするだろう。パッキャオが疲れてきて、メイウェザーが終盤は巻き返すものの敗れるだろう」と語っている。

「ファンタスティックで素晴らしい試合になるだろう。期待に見合った試合になる。間違いない」

 アリ氏に連勝を40で止められてから再びリングに復帰するまで15か月を要した経験を持つフォアマン氏は、無敗で今回のような試合を迎える選手が敗者となった際の影響を身に染みて理解しており、通算戦績47勝(26KO)無敗のメイウェザーの命運を予測している。

「無敗のままこういう試合を迎え、その座から転落することがどういうものなのかを私は分かっている。パッキャオはまだましだ。劣勢だと見なされているのだから。彼にはそれほど多くのプレッシャーはないだろう。だがこういった大きな試合でそれまでに一度も負けていない場合、かなりのプレッシャーがかかる。経験したことのないプレッシャーであり、現時点であらゆるアスリートが経験したものより大きなプレッシャーだ」

(c)AFP/Jim SLATER