【4月24日 AFP】(一部更新)米アップル(Apple)がパーソナルアシスタント「Siri(シリ)」の特許権を求めて中国で起こしていた訴訟で、北京(Beijing)の高級人民法院(高裁に相当)は24日までに、一審の判決を覆しアップルの主張を認める判断を下した。

 法廷闘争が始まったのは2012年6月。上海(Shanghai)を拠点とするIT企業「上海智臻網絡科技(Shanghai Zhizhen Network Technology)」が、「Siri」に特許を侵害されたとして提訴した。

 上海智臻網絡科技の音声認識システム「小i机器人(Xiao i Robot)」は、2004年に中国で特許を取得。アップルの「Siri」と同様にユーザーと対話をするソフトウエアで、基本ソフト(OS)のiOSやアンドロイド(Android)端末にも対応している。

 これに対しアップル側は中国の知的財産当局に上海智臻網絡科技の特許を無効にするよう要請したが、当局は拒否。アップルは当局と上海智臻網絡科技を相手取り訴訟を起こしたが、敗訴した。

 だが北京の高級人民法院は、アップルによる上訴を認め、中国当局に判断を覆すよう命じた。

 一方、中国国営の新華社(Xinhua)通信によると、2012年6月に上海智臻網絡科技側がアップルを相手取り起こした特許訴訟は、今もなお審理中だ。(c)AFP