【4月23日 AFP】ドキュメンタリー番組の制作者らに対し、先祖の中に奴隷を所有していた人物がいたことを公表しないよう求めていたことが明らかになった米俳優ベン・アフレック(Ben Affleck)氏は、自身の先祖の中にこうした人物がいたことを「恥ずかしく思う」と述べるとともに、その事実を公表しないよう依頼したことを後悔していると打ち明けた。

 米公共放送PBSは昨年、著名な米国人の家族の系譜をたどる番組「Finding Your Roots」(あなたのルーツを解明)の中でアフレック氏の先祖を取り上げていた。

 アフレック氏は21日夜、フェイスブック(Facebook)に「番組が私の先祖について行った徹底的な調査で、遠縁の一人が奴隷を所有していたことが分かった」、「どのテレビ番組にも、奴隷を所有して人物が自分の家系にいたことを放送してもらいたくないと思った。私は恥ずかしかった。その考えは私自身に後味の悪さを残した」、「奴隷の部分を番組に含めないでほしいと思ったことを後悔している」とのコメントを投稿した。

 この問題についてはニューヨーク(New York)のPBS系列の公共放送局WNETが、アフレック氏の要請に応じることに同意した後、PBSと共に編集方針に関する再検討を開始したことを明らかにしている。(c)AFP