【4月23日 AFP】アフリカ南西部アンゴラのフアンボ(Huambo)で警察と宗教団体のメンバーらが衝突し、22人が死亡した。同国メディアが警察当局からの情報として22日、伝えた。報道によると衝突は、警察がこの宗教団体に対して強制捜査を行った際に発生した。

 パウロ・ガスパール・デ・アルメイダ(Paulo Gaspar de Almeida)警察署長が国営アンゴラ通信ANGOPに語ったところによると、16日に宗教団体「セブンスデー・ライト・オブ・ザ・ワールド・チャーチ(Seventh Day Light of the World Church)」の指導者ジュリノ・カルペテカ(Julino Kalupeteca)容疑者の身柄を拘束するため、警察が地域の村を強制捜査した際に信者との間で衝突が起きたという。この衝突で、警官9人と信者13人が死亡した。カルペテカ容疑者の身柄は拘束されている。

 2015年の世界の終わりを予言し、信者に隠遁生活を奨励しているセブンスデー・ライト・オブ・ザ・ワールド・チャーチは、「セブンスデー・アドベンチスト教会(Seventh-day Adventist ChurchSDA)」と袂(たもと)を分かち組織された宗教団体だ。ANGOPによると、3700人の信者がいるが、同宗教団体はアンゴラでは非合法とされている。

 アンゴラ政府は83のキリスト教の教会を公式に承認しているが、文化省によると、他に1200の宗教団体が存在し、その多くはカルト集団とみなされている。(c)AFP