仏教会襲撃計画、容疑者が自分誤射で偶然発覚
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【4月23日 AFP】フランスの首都パリ(Paris)で、教会襲撃を計画していた疑いで男が逮捕された事件で、同国当局は22日、犯行計画が明らかになったきっかけは、男が銃で誤って自分の脚を撃ち救急車を呼んだことだったことを明らかにした。
検察当局によると、逮捕されたアルジェリア人のIT専攻学生シド・アフメド・グフラム(Sid Ahmed Ghlam)容疑者(24)は、救急車を呼んだ際、パリ市内の自宅に押し入った武装強盗に銃撃されたと話していた。
だが警察は、同容疑者の車や自宅から多数の武器の他、イスラム過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」や国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)に関するアラビア語の文書を発見。容疑者が1~2か所の教会に対する襲撃計画を立てていたことを突き止めるとともに、先週末にパリ近郊の車内で射殺体で見つかった女性の殺害に関与していたことを示すDNAの証拠を発見した。
ベルナール・カズヌーブ(Bernard Cazeneuve)仏内相によると、同容疑者がソーシャルメディア上の投稿で、シリアに渡航してイスラム過激派側について戦いたいと話していたことを、情報当局は把握していた。
検察当局によると、グフラム容疑者の通信機器を分析した結果、同容疑者が「シリアにいるとみられる人物と襲撃の実行方法について連絡を取り合っており、この人物が教会を標的にするよう容疑者に明確に依頼した」ことが示唆されたという。(c)AFP/Fran BLANDY