【4月23日 AFP】イエメンのイスラム教シーア派(Shiite)系反政府武装勢力フーシ派(Huthis)は22日、国連(UN)仲介の停戦交渉に向けた条件の一つとして、サウジアラビア主導のアラブ連合軍による攻撃の完全停止を要求した。一方、1か月にわたり続いていた空爆作戦の終了を21日に宣言していた同連合軍は、翌22日に新たな空爆を実施した。

 アラブ連合軍は21日夜、空爆作戦の第1段階を「成功裏に」終了し、今後は政治的努力に集中すると表明した一方で、フーシ派側の進撃があれば応戦する用意があると警告していた。

 アラブ連合軍の新たな空爆は、フーシ派が休戦につけこみ、同国第3の都市タイズ(Taez)にあるアブドラボ・マンスール・ハディ(Abd-Rabbo Mansur Hadi)暫定大統領に忠誠を誓う第35装甲旅団の本部を制圧したことを受け、実施された。

 フーシ派の報道官はアラブ連合軍の発表後初となる声明で、「われわれは、イエメンに対する攻撃の完全な終了と封鎖の解除の後に、国連仲介の政治的対話を再開することを要求する」と述べた。(c)AFP/Fawaz al-Haidari with Ian Timberlake in Riyadh