セルビア大統領機、副操縦士がコーヒーこぼして急降下
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【4月22日 AFP】セルビアの大統領を乗せた航空機の副操縦士が、計器パネルにコーヒーをこぼし、コーヒーを拭き取ろうとして誤って緊急ボタンを押したため、航空機が急降下するトラブルがあった。航空当局が21日、調査結果を公表した。
トラブルがあったのは17日。セルビアのトミスラブ・ニコリッチ(Tomislav Nikolic)大統領はバチカン(ローマ法王庁)を公式訪問するために航空機でイタリア・ローマ(Rome)に向かっていたが、訪問中止を余儀なくされた。
セルビアの民間航空当局の報告書によると、トラブルの原因は副操縦士がコーヒーカップを倒したことだった。
「副操縦士が誤ってコーヒーを計器パネルにこぼし、コーヒーを拭き取ろうとして(主翼の)スロット拡張を起動してしまった。それにより航空機が降下した」と報告書は述べた。その結果、航空機のエンジン3基のうち1基が一時停止したという。
操縦士と副操縦士が「すぐに航空機の制御を取り戻した」ものの、航空機はセルビアのベオグラード(Belgrade)に引き返せざるをえず、セルビア政府は、今回の大統領訪問をバチカンとの関係強化の機会とみていたが、ニコリッチ大統領はフランシスコ(Francis)法王との面会の中止を余儀なくされた。(c)AFP