【4月21日 AFP】リビア沖の地中海(Mediterranean Sea)で19日に起きた800人が死亡したとみられる難民船転覆事故で、イタリア当局は21日、船長のミスと極端な定員超過が原因との見解を発表した。

 伊シチリア(Sicily)島カターニア(Catania)の検察当局は、難民船は転覆の直前、ポルトガルの貨物船と衝突していたが、貨物船の乗組員に転覆の責任はないとしている。貨物船との衝突は、難民船のかじ取りを船長が誤ったことが原因で、さらに衝突で全長20メートルの元トロール漁船に詰め込まれた何百人もの難民がパニックとなり動いたことが転覆を引き起こしたとしている。

 これまでにチュニジア人のモハメド・アリ・マレク(Mohammed Ali Malek)船長(27)とシリア人乗組員1人が逮捕されている。(c)AFP