【4月21日 AFP】昨年インドネシアのリゾート地バリ(Bali)島で女性が殺害され、スーツケースに詰められた遺体が高級ホテルの前に放置された事件で、現地バリの裁判所は21日、米国人の実娘に禁錮10年、またこの娘の交際相手で同じく米国人の男に禁錮18年の実刑判決を下した。

 昨年8月にバリ島でシーラ・フォン・ビーゼ・マック(Sheila von Wiese Mack)さん(当時62)が殺害された事件で、マックさんの実娘のヘザー・マック(Heather Mack)被告(19)に同日、殺人ほう助罪で禁錮10年の判決が言い渡された。

 また同日これに先立ち、ヘザー被告の交際相手のトミー・シェーファー(Tommy Schaefer)被告(21)には「謀殺」の罪で禁錮18年の判決が下された。量刑は検察の求刑通り。インドネシアで謀殺に対する最高刑である死刑は免れた。

 シェーファー被告は裁判でマックさんを殺害したことを認めたが、ヘザー被告が妊娠していることに不満を示したマックさんと激しい口論となり、殺害は自己防衛だったと主張していた。(c)AFP