【4月20日 AFP】ナイジェリア南西部オンド(Ondo)州で先週発生し、これまでに少なくとも18人の命を奪った「謎の病気」について、世界保健機関(World Health OrganizationWHO)は19日、農薬中毒が原因だった可能性が高いとの見解を示した。

 WHOのグレゴリー・ハートル(Gregory Hartl)報道官はツイッター(Twitter)で、「現時点では、除草剤が原因だったという仮説を立てている」「これまでの検査では、ウイルスや細菌感染は見つからなかった」と発表した。

 南西部オンド州オデイレレ(Ode-Irele)では先週、住民らが頭痛や体重減少、かすみ目、意識消失を訴え、発症から1日以内に死亡する事例が相次いでいた。同州の報道官はこれを「謎の病気」と表現。エボラ出血熱が猛威を振るった地域で、新たな感染症が拡大しているのではという不安がたちまち広がった。

 同州保健省のダヨ・アデヤンジュ(Dayo Adeyanju)長官は18日、AFPの取材に対し、患者は計23人に上ると述べていた。同州報道官によると、政府や援助機関の関係者や専門家に加え、WHOの伝染病学者らが調査のためオデイレレ入りしている。(c)AFP