【4月18日 AFP】米国で低所得家庭に支給されるフードスタンプ(食料費補助クーポン)の1週間分、29ドル(約3500円)で食事をまかなうというチャリティー企画に挑戦したハリウッド女優のグウィネス・パルトロー(Gwyneth Paltrow、42)が、4日で音をあげた。

 パルトローは、米ニューヨークで食事の無料提供を行っている貧困支援団体「フードバンク・フォー・ニューヨーク・シティ(Food Bank For New York City)」の資金作りと啓蒙活動の一環として、有名シェフのマリオ・バターリ(Mario Batali)氏からバトンを渡された。29ドルでパルトローが買い物をしたかごの中身は、卵にブラックビーンズ、レタス、ケール、トマト、アボカド、トウモロコシのトルティーヤと、健康的なラインアップだった。

 しかし、パルトローは16日、自らのウェブサイト「グープ(Goop.com)」のブログで「思っていた通り、4日くらいしか持たなかった。くじけて、チキンと新鮮な野菜(完全に透明性を保つために言えば、ブラック・リコリス半袋)を食べちゃった」と書いた。

 自分の成績は「Cマイナス」だと評価したパルトローは、「働くお母さん」の方が家族を食べさせなければいけない難しさがあるとして、男女の収入格差に矛先を向けた。

 フードスタンプだけで暮らしていくのは、ほとんど無理なことをパルトローは証明しようとしたのかもしれないが、ソーシャルメディア上では批判が飛び交った。ある投稿は、2014年に英ロックバンド「コールドプレイ(Coldplay)」のリードボーカルのクリス・マーティン(Chris Martin)と離婚した際の奇妙なコメントをやゆして「パルトローは、フードスタンプ週間と意識的なカップル解消をしたように見える」と皮肉った。また、ニューヨークのフェミニスト・ブログ「Jezebel.com」は、パルトローを「典型的な無知」と切り捨てた。

 しかし、失敗ばかりだったわけではない。パルトローは「グープ」のブログに、フードスタンプで買った素材で作る3種類のおいしそうなレシピを載せた。それは「ブラックビーンズのタコス」、「ブラックビーンズのケーキ、焼きトウモロコシ・ソース添え」、それから「ブラウンライス、ケール、焼きサツマイモのポーチドエッグ添え」だった。(c)AFP