【4月17日 AFP】カンヌ国際映画祭（Cannes Film Festival）の組織委員会は16日、来月開催の同映画祭コンペティション部門で最高賞パルムドール（Palme d'Or）を競う作品17本のリストを公開した。

 全ての出品作品はまだ明らかになっておらず、開幕前にさらに数本追加される予定。同映画祭は、5月13日に開幕し、11日間の日程で開催される。オープニング作品は、エマニュエル・ベルコ（Emmanuelle Bercot）監督の『Standing Tall』と発表された。

 発表されたラインアップについて、カンヌ国際映画祭でディレクターを務めるティエリー・フレモー（Thierry Fremaux）氏は、「美しく、新しい。疑問を投げかけ、リスクを恐れない。そして何より世界的な創造性に言及するものだ」とコメントした。

 アジアからは、是枝裕和（Hirokazu Koreeda）監督の『海街diary（Umimachi Diary）』の他、侯孝賢（Hou Hsiao Hsien、ホウ・シャオシェン）監督の『黒衣の刺客（The Assassin）』や賈樟柯（Zhangke Jia、ジャ・ジャンクー）監督の『Mountains May Depart（原題、山河故人）』などが選ばれた。

 米国からは、トッド・ヘインズ（Todd Haynes）監督、ケイト・ブランシェット（Cate Blanchett）主演の同性愛をテーマにした『Carol』やマシュー・マコノヒー（Matthew McConaughey）主演の『The Sea of Trees』が最高賞の候補として挙がった。

 欧州からは、特にフランスとイタリアの作品が有力候補として名を連ねたが、英国作品は影を潜めた。

 コンペティション部門の作品名と監督名は以下の通り。

-『Dheepan』--ジャック・オーディアール（Jacques Audiard）監督

-『A Simple Man』--ステファヌ・ブリゼ（Stephane Brize）監督

-『Marguerite and Julien』--バレリー・ドンゼッリ（Valerie Donzelli）監督

-『The Tale of Tales』--マッテオ・ガローネ（Matteo Garrone）監督

-『Carol』--トッド・ヘインズ監督

-『黒衣の刺客』--侯孝賢監督

-『Mountains May Depart（原題、山河故人）』--賈樟柯監督

-『海街diary』--是枝裕和監督

-『Macbeth』--ジャスティン・カーゼル（Justin Kurzel）監督

-『The Lobster』--ヨルゴス・ランティモス（Yorgos Lanthimos）監督

-『Mon Roi』--マイウェン（Maiwenn）監督

-『Mia Madre』--ナンニ・モレッティ（Nanni Moretti）監督

-『Son of Saul』--ラースロー・ネメシュ（Laszlo Nemes）監督

-『Youth』--パオロ・ソレンティーノ（Paolo Sorrentino）監督

-『Louder Than Bombs』--ヨアキム・トリアー（Joachim Trier）監督

-『The Sea of Trees』--ガス・ヴァン・サント（Gus Van Sant）監督

-『Sicario』--ドゥニ・ビルヌーブ（Denis Villeneuve）監督

(c)AFP/Marc BURLEIGH