第2次大戦時代の米空母、太平洋の海底で発見 「驚くほど無傷」
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【4月17日 AFP】米カリフォルニア(California)州ファラロン諸島(Farallon Islands)沖の海底で、64年前に沈められた第2次世界大戦(World War II)時代の米国の空母が「驚くほど無傷」の状態で見つかった。米海洋大気局(National Oceanic and Atmospheric Administration、NOAA)が16日、発表した。
見つかったのは1943年11月~1945年8月に太平洋中部・西部で主力艦として運用されていた空母インディペンデンス(USS Independence)。1946年にマーシャル諸島(Marshall Islands)で行われた原爆実験で標的とされた艦船90隻以上のうちの1隻で、実験で沈むことなく米本土に戻された後、1951年1月に海上で破棄処分されていた。
船体はほとんど傾いていない状態で深さ800メートルの海底に沈んでいた。格納庫には航空機1機が収納されたままの可能性もあるという。サンフランシスコ(San Francisco)沖に眠るとされる約300隻の艦船のうちの1隻で、ファラロン湾国立海洋保護区(Gulf of the Farallones National Marine Sanctuary)で見つかった沈没船としては最も深い海域にある。NOAAは同保護区とその周辺で歴史的艦船を捜索する2年間のプロジェクトを進めており、今回の発見もその一環だ。(c)AFP