【4月16日 AFP】イラク当局は15日、イスラム過激派組織「イスラム国(Islamic StateIS)」の戦闘員らが北部バイジ(Baiji)にある同国最大の石油精製施設に侵入し、一部を占拠して燃料貯蔵タンクの間に身を潜めていることを明らかにした。

 ISは過去10か月にわたり同施設の掌握を繰り返し試みていたが、これまでは治安部隊によって撃退されてきた。

 施設を管轄する国営企業の幹部は、匿名を条件にAFPの取材に応じ、「精製施設に配備されている部隊は、激しく戦っている」と語った。同施設内から過激派戦闘員を一掃する作戦が、今後数時間以内に開始される予定だという。

 ただ、戦闘員らは燃料タンクの間に身を潜めており、攻撃を受けた場合にはタンクに火を付ける可能性も懸念されている。(c)AFP