【4月13日 AFP】スウェーデンのシンクタンク「ストックホルム国際平和研究所(Stockholm International Peace Research InstituteSIPRI)」が13日に発表した世界各国の2014年の軍事支出に関する報告書によると、中国とロシア、加えてウクライナ内戦の影響により軍事力強化を進める東欧諸国で軍事支出が急激に増加したことが明らかになった。

 14年も世界一だったのは米国だが、その軍事支出は前年比で6.4%減少した。その一方で、米国に次ぐ中国、ロシア、サウジアラビアの軍事支出は増加した。

 中国の昨年の軍事支出は推計2160億ドル(約26兆円)で、前年比9.7%増。ウクライナは20%増の40億ドル(約4820億円)、ロシアは8%超増となる845億ドル(約10兆2000億円)となった。

 また報告書では、世界全体の軍事支出は合計1兆8000億ドル(約217兆円)で、前年と比べわずか0.4%の減少にとどまったとしている。(c)AFP