【4月13日 AFP】ベルギーの大手新聞社ル・ソワール(Le Soir)が12日、サイバー攻撃の被害に遭った。同国では10日にも南部ワロン(Wallonia)地方の自治体が運営する経済ニュースサイトがチュニジアのイスラム過激派組織に乗っ取られる被害を受けていた。

 これら2件のサイバー攻撃の関連性については現時点で明らかになっていない。また、仏政府が「テロ攻撃」の可能性が高いと指摘している8日の仏テレビ局「TV5モンド(TV5Monde)」に対する大規模なサイバー攻撃との関連性についても明らかになっていない。ル・ソワール幹部は、ベルガ(Belga)通信に対し、「攻撃元の特定を行っている」と語っている。

 10日のサイバー攻撃を行ったチュニジアの過激派組織は、米国の対テロ作戦を非難するメッセージを発していた。ベルギーは米国主導の下にイラクとシリアで行われているイスラム過激派組織「イスラム国(Islamic StateIS)」空爆作戦に参加しており、2月にはISとの戦闘に備えた訓練をイラク軍に提供するため、約35人の兵士を同国に派遣した。(c)AFP