【4月12日 Relaxnews】カフェ文化で知られるオーストリアで10日、政府が2018年以降、カフェやレストランでの喫煙を禁止する方針を打ち出した。この問題について同国では、数年間に及ぶ激しい議論が繰り広げられていた。

 新たに導入される法律の下では、公共の場では電子たばこを吸うことも禁じられる見込み。ただし、ホテルは例外として、喫煙室の設置が認められる見通しだ。ザビーネ・オーバーハウザー(Sabine Oberhauser)保健相は、「わたしたちはようやく、非喫煙者を守るという点でも欧州の一員になることができた」と述べた。

 オーストリアは西欧でたばこが最も安価な国の一つで、2012年に行われた調査によれば、国民の3分の1が喫煙者。喫煙率は、欧州連合(EU)加盟国平均の28%を上回っている。

 同国は2009年、公共の場での喫煙を禁じる法律を制定したが、レストランとカフェは対象外。また、スーパーマーケットなどの公共の場にも喫煙場所が設けられており、政府は現行法の施行状況について、十分といえる状態ではないことを認めている。しかし、禁煙法の施行には多くのレストランやカフェのオーナーが反対しており、オーストリア商工会議所は同法が違憲であるとして憲法裁判所に訴えるかどうか検討中だと明らかにしていた。(c)Relaxnews/AFPBB News