ウクライナで旧ソ連時代の英雄像引き倒し、親ロシア派は反発
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【4月12日 AFP】ウクライナ第2の都市である北東部ハリコフ(Kharkiv)で11日深夜、覆面姿の男らが旧ソ連時代の英雄3人の像を引き倒した。
警察が捜査に乗り出す一方、ウクライナ議会450議席中40議席を占めている親ロシア派政党「野党連合(Opposition Bloc)」は、歴史や伝統を破壊し「街中の混乱」を助長しているとして、欧州への傾斜を強めるウクライナ政府を非難した。
ウクライナ議会では9日、ナチス・ドイツ時代や旧ソ連時代を象徴するものを禁止する内容の法案が可決された。過去の歴史のシンボルを一掃しようとする動きで、国内の分断は深まっている。
反ロシア派が動画共有サイト「ユーチューブ(YouTube)」に投稿した映像には、像3体が引き倒される様子が捉えられており、止めようとせず傍観する警官も写っている。男らははしごを登り、白いワゴン車に結び付けたケーブルを像にくくりつけ、車を運転してケーブルを引っ張り、像を倒した。
ハリコフは人口140万人の工業の中心地で、ロシアと国境を接し、使用言語もロシア語が優勢。ドネツク(Donetsk)やルガンスク(Lugansk)といった親ロシア派とウクライナ政府軍の戦闘地域からは約200キロ離れている。親ロ派と政府軍の戦闘では、これまでに6000人余りが死亡した。(c)AFP/Sergiy BOBOK with Claire ROSEMBERG in Kiev