ナイフとフォークでホットドッグ、英首相が冗談の種に
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【4月8日 AFP】来月7日に実施される総選挙を前に激しい選挙戦が繰り広げられている英国で、デービッド・キャメロン(David Cameron)首相がナイフとフォークでホットドッグを食べる写真が出回り、新聞やソーシャルメディアで格好の冗談の種にされている。
保守党党首のキャメロン首相は、ウィリアム王子(Prince William)やヘンリー王子(Prince Harry)をはじめとする英国の支配階級といわれる人たちと同じく、全寮制の名門イートン校(Eton College)の出身。
キャメロン首相は過去、選挙の得票を増やす目的で自身の上流階級の話し方を変える気はなく、「恵まれた子ども時代」を過ごしたことや「有名私立校」出身であることを申し訳なく思うこともないと発言したこともあった。
野党労働党は、保守党は富裕層と有力者のための政治を行う党だと主張。これに対し保守党は、キャメロン首相は普通の国民と共感し合える関係を築けないという国民の間に広まっているイメージを振り払おうと努力してきた。
キャメロン首相は6日、支持者の自宅の庭で行われたバーベキューに参加。青いシャツを着てビールを飲み、リラックスした雰囲気を演出した。しかし首相が打ち出そうとした庶民的なイメージは、ホットドッグを食べようとナイフとフォークを手にした瞬間に首相自身によって打ち砕かれてしまった。
新聞各紙やソーシャルメディアはこのシーンの写真をこぞって取り上げた。ロンドン(London)のフリーペーパー、メトロ(Metro)は「デービッド・キャメロン、ホットドッグの食べ方を知らず」、タブロイド紙デーリー・メール(Daily Mail)は「私はポッシュ(上流階級育ち)という事実を隠すことはしない」という見出しを付けてこの出来事を伝えた。
今回の選挙戦で有力候補者が食べ物に関連した写真で足を引っ張られたのは今回が初めてではない。ぎこちなくベーコン・サンドイッチを食べる写真が出回った労働党のエド・ミリバンド(Ed Miliband)党首はそれ以来、不器用な人間というイメージを振り払おうとしている。(c)AFP