ISとの戦闘に参加した豪男性、帰国後に拘束 現地報道
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【4月5日 AFP】オーストラリアの元労働組合員で政治家としても知られる人物が5日、中東から豪北部特別地域(Northern Territory、準州)のダーウィン国際空港(Darwin Airport)に帰国したところ、身柄を拘束されていたことが分かった。
豪公共放送ABCによると、スウェーデンとシンガポールを経由して5日早朝、同空港に到着した豪州の野党労働党の元北部特別地域支部長マシュー・ガーディナー(Matthew Gardiner)氏は、イスラム過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」との戦闘に参加していた疑いがあるとして税関職員に呼び止められた。
ガーディナー氏はISと戦っているクルド人民兵組織に加わるため今年初めに出国していたという。ISと戦う米国主導の有志連合の一角を占めるオーストラリアは昨年、自国民がイスラム過激派の戦闘員としてイラクやシリアに向かうことを阻止するため、過激派による攻撃が多発している地域への渡航を禁じる法律を成立させていた。どの勢力に加わったのであれ、シリアやイラクで戦闘に参加すればオーストラリアへの帰国後、罪に問われることになる。(c)AFP