【4月5日 AFP】アルジェリア航空(Air Algerie)AH5017便が昨年7月に西アフリカのマリ北部に墜落して乗客乗員116人が死亡した事故の原因を調べている仏航空事故調査局(BEA)は4日、操縦士が防氷装置を作動させなかったため一部のセンサーが着氷して機能不全になっていた可能性があると発表した。

 仏航空事故調査局のウェブサイトに掲載された初期調査結果によると、収集されたデータの分析から操縦士らは防氷装置を作動させていなかったとみられている。このためエンジンのノーズコーンに設置された圧力センサーに着氷が生じ、センサーから誤った情報が送られたためエンジンの推力が低下。飛行速度が落ちて高度が下がり、墜落につながったと考えられるという。

 同便のマクドネル・ダグラス(McDonnell Douglas)83型機はブルキナファソの首都ワガドゥグ(Ouagadougou)からアルジェリアの首都アルジェ(Algiers)に向かっていたが、離陸の約30分後に墜落した。仏航空事故調査局の最終報告書は今年12月に発表される予定だ。(c)AFP