【4月4日 AFP】米大リーグ(MLB)は3日、運動能力向上薬の陽性反応が出たとして、ミネソタ・ツインズ(Minnesota Twins)のアービン・サンタナ(Ervin Santana)に80試合の出場停止処分を科した。

 ドミニカ共和国出身のサンタナは、オフシーズンにツインズと4年総額5400万ドル(約64億円)の契約を結び、先発2番手の役割が予定されていたが、ドーピング検査で筋肉増強剤スタノゾロール(Stanozolol)の陽性反応が出た。

 2日にはサンタナと同じくドミニカ共和国出身で、スタノゾロールの陽性反応が出たアトランタ・ブレーブス(Atlanta Braves)のアロディス・ビスカイーノ(Arodys Vizcaino)が80試合の出場停止処分を受けている。

 サンタナは昨季、所属していたブレーブスで31試合に先発登板し、14勝10敗、防御率3.95の成績を残していた。

 ツインズは、「アービン・サンタナに出場停止処分が科されたと知らされ、失望している。われわれは運動能力向上薬を排除するというMLBの方針とその努力を支持している」とコメントした。
 サンタナは処分に対して上訴しないことを明らかにしたが、その一方で禁止薬物を故意に摂取したことはなく、身に覚えがないことを強調している。

「私の家族、ファン、仲間、チームメート、そして現在所属しているミネソタ・ツインズに心からおわび申し上げます。そして禁止薬物の陽性反応が出たことについて、とても残念に思います」

「私は故郷でなにかを購入したり、薬を飲む際にも細心の注意を払っていました。違法な薬物を故意に摂取したことは一度もありません」

 サンタナはこれまでロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイム(Los Angeles Angels of Anaheim)やカンザスシティ・ロイヤルズ(Kansas City Royals)、ブレーブスでプレーし、MLB通算成績は299試合に登板し119勝100敗、防御率4.17となっている。(c)AFP