温暖化で竜が覚醒?エープリルフールで冗談飛び交う
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【4月2日 AFP】「地球温暖化でドラゴンが覚醒」「ギリシャの通貨がビットコイン(Bitcoin)に」――エープリルフールの1日、欧州各地では思わず笑ってしまうものから不可思議なものまで、メディアが想像力をフル稼働させて作り出したさまざまな冗談ニュースが飛び交った。
イタリアの女性週刊誌『グラツィア(Grazia)』は、英ウィリアム王子(Prince William)の妻キャサリン妃(Catherine, Duchess of Cambridge)が女児を出産し「ダイアナ」と名付けたと報じた。
一方、権威ある英科学誌ネイチャー(Nature)には、冬眠中のドラゴンが地球温暖化によって覚醒する可能性があるとする嘘の研究論文が掲載された。
英大衆紙サン(Sun)は、新たに流通する英紙幣にはエリザベス女王(Queen Elizabeth II)に代わって英著名人の肖像があしらわれると報道。5ポンド札に英音楽界の重鎮サイモン・コーウェル(Simon Cowell)さん、20ポンド札に英サッカー界のスター、デービッド・ベッカム(David Beckham)さん、そして10ポンド札には英女優ヘレン・ミレン(Helen Mirren)さんが採用されたと発表した。
英紙ガーディアン(Guardian)は、英人気自動車番組「トップギア(Top Gear)」の司会者をクビになった大の車愛好家のジェレミー・クラークソン(Jeremy Clarkson)氏が、環境保護活動家に転身し、残りの人生を再生可能エネルギーや交通安全、異文化への寛容性などにささげる決意をしたと報じた。
ギリシャでは、欧州連合(EU)と国際通貨基金(International Monetary Fund、IMF)の債権団と政府との交渉がこう着状態に陥る中、自国の通貨がユーロから仮想通貨ビットコインに変更される可能性があるとのニュースが流れた。
ポータルサイト「グリーク・リポーター(Greek Reporter)」によると、提案者はヤニス・バルファキス(Yanis Varoufakis)財務相で、「『ビットコインなら十分にある。これを使おう』と極秘の会合で発言して側近らを驚かせた」という。ギリシャ財務省の情報筋は、この記事は冗談だと確認した。(c)AFP