【4月1日 AFP】イラク政府は3月31日、同国の治安部隊と同盟軍が、米国主導の有志連合による空爆の支援を受け、イスラム過激派組織「イスラム国(Islamic StateIS)」の支配下にあった北部ティクリート(Tikrit)を「解放」したと発表した。ISとのこれまでの戦いで最大の勝利となった。

 イラクの故サダム・フセイン(Saddam Hussein)元大統領の出身地であるティクリートを奪還する作戦は先月2日に始まっていたが、イラク軍が急進撃した過去48時間前までは行き詰まっているとみられていた。

 ティクリートを州都とするサラハディン(Salaheddin)州政府庁舎は3月30日に奪還され、翌31日には黒いISの旗に代わり、イラク国旗が掲げられた。ただし、有志連合の報道官はAFPに対し、「ティクリートの一部は依然、ISの支配下にある。まだやるべきことが残されている」と語っている。(c)AFP