【4月1日 AFP】フランス・アルプス(Alps)山脈に墜落したドイツの格安航空会社ジャーマンウイングス(Germanwings)9525便のアンドレアス・ルビッツ(Andreas Lubitz)副操縦士(27)は2009年、ジャーマンウイングスの親会社ルフトハンザ航空(Lufthansa)に対し、過去に重度のうつの症状があったことを自己申告していたと、ルフトハンザ航空が先月31日発表した。

 ルフトハンザ航空は「さらなる内部調査」を経て、ルビッツ副操縦士の医療・訓練関係の追加文書を独西部デュッセルドルフ(Duesseldorf)検察当局に提出したことを明らかにした。

 ルフトハンザ航空が出した声明によると、新たに提出した文書の中には同副操縦士が飛行訓練学校に送った電子メールも含まれているという。同副操縦士はその学校で受けていた飛行訓練を数か月にわたって中断。その後同副操縦士は、飛行業務に適していることを証明する診断書を受け取っていた。

 ルフトハンザ航空は、「ルビッツ副操縦士は2009年に飛行訓練を再開するに当たって学校にこのメールを送信。その際提出した医療文書の中に、過去に重度のうつ症状があったことが記載されていた」と明かした。その上で、「ルフトハンザは捜査当局に対し、全面的かつ無制限の協力を継続する」方針を示した。(c)AFP