G20首脳らの個人情報を電子メールで誤送信、豪政府
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【3月31日 AFP】オーストラリアで昨年11月15、16の両日に行われた20か国・地域(G20)首脳会議(サミット)に出席した各国首脳の個人情報が、同国で今年1月に開催されたサッカーの第16回アジアカップ(2015 AFC Asian Cup)組織委員会の関係者1人に誤って電子メールで送信されていたことが30日、英紙ガーディアン(Guardian)の報道で明らかになった。
豪移民・国境警備省の報道官は同省職員が誤送信をしたことを認め、この件は直ちに豪連邦政府の情報管理を担当する豪情報コミッショナー事務局に委ねられ、データは即刻、受信者によって削除され、それ以上は広まっていないとする声明を発表したが、この件について各国首脳に通知したかどうかも含め、詳細は明らかにしなかった。
ガーディアン紙によれば、メールの誤送信が起きたのは昨年11月7日。送信された情報の中にはバラク・オバマ(Barack Obama)米大統領やウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領のパスポート番号やビザの詳細などが含まれていたほか、同じサミットに出席したデービッド・キャメロン(David Cameron)英首相、アンゲラ・メルケル(Angela Merkel)独首相、習近平(Xi Jinping)中国国家主席など31人の個人情報も流出した。
電子メールシステムによって自動的に入力された送信先を担当者がよく確認しなかったのが原因だという。ガーディアン紙は豪情報自由法を活用して漏えいがあった情報をつかんだ。 (c)AFP