【3月31日 AFP】コロンビアの首都ボゴタ(Bogota)近郊で廃タイヤや空き瓶、ペットボトルを使った環境配慮型の家づくりが行われている。カナダ先住民イヌイット(Inuit)の伝統的な建築物「イグルー(Igloo)」に倣ったというこれらの家は、断熱性と耐震性にも優れている。

 タイヤが分解されるまでには気の遠くなるような時間がかかる。また焼却すると有害物質が発生するため、その処分をめぐっては大きな問題となってきた。コロンビアでは毎年、数百万本のタイヤが廃棄されている。

 このタイヤを使った住宅プロジェクトを進めているのは環境活動家のアレクサンドラ・ポサダさん(35)。ポサダさんは現在、ボゴタから約1時間の距離に位置する、人口約1万5000人のクンディナマルカ(Cundinamarca)州チョアチ(Choachi)で複数の住宅を建設中だ。

 タイヤにはそれぞれ土などが詰められ、1個あたり200~300キロのブロックとなる。その種類は、トラックや普通乗用車のものなどさまざまだ。積み木のごとく積み上げられて、頑丈かつフレキシブルな構造となるため、地震にも強く、断熱効果にも優れているという。(c)AFP