【3月28日 AFP】イタリア最高裁(破棄院)は27日、2007年に英国人留学生のメレディス・カーチャー(Meredith Kercher)さん(当時21)を殺害したとして有罪判決を受けた米国人の元留学生、アマンダ・ノックス(Amanda Knox)被告に対する高裁の判決を破棄し、逆転無罪を言い渡した。およそ8年間にわたって世界中の注目を集めた事件に、ようやく終止符が打たれたことになる。

 イタリア・ローマ(Rome)にある破棄院で約10時間にわたって行われた評議では、イタリア人でノックス被告の元交際相手、ラファエル・ソレシト(Raffaele Sollecito)被告も全ての罪状について無罪とされた。

 一審で有罪判決を受けた両被告は2011年、控訴審で逆転無罪を言い渡され、一度は釈放された。しかし、2013年に最高裁が裁判のやり直しを命じたことからフィレンツェ(Florence)で差し戻し審が行われ、ノックス被告には昨年、当初の刑より重い禁錮28年6月が言い渡されていた。(c)AFP/Angus MACKINNON/Ella Ide