【3月26日 AFP】中国の裕福な実業家がヘリコプターを墜落させ乗っていた1人が死亡する事故がきっかけで、この実業家が違法に建設していた秘密のプライベート空港の存在が明らかになった。中国共産党の機関紙・人民日報(People's Daily)の国際版、環球時報(Global Times)が26日、伝えた。

 中国の富裕層の間では近年、自家用機の所有者が増えている。だが中国の空域は軍が管理しており、民間の飛行は許可されないことが多い。

 環球時報によると、100万元(約1900万円)以上でヘリコプターを購入したリー(Li)氏は、中国東部の安徽(Anhui)省でヘリコプターを貯水池に墜落させる事故を起こした。リー氏は岸まで泳いで無事だったが、一緒に乗っていた25歳の男性は死亡した。

 事故を取材していた地元記者は、有刺鉄線で囲われた広さ2万平方メートルにおよぶ「秘密」の空港を発見したという。空港にはヘリコプターの発着場3面と長さ400メートルの滑走路、それにログキャビンとプールがあった。

 地元メディアによると、空港は違法と判断され、「1週間以内」に解体される見通しという。(c)AFP