【3月26日 AFP】リベラルな州で知られる米カリフォルニア(California)州の当局は25日、同性愛を非合法化し違反者は死刑にすることを目指した「非難されるべき」住民投票の阻止に向け、法的措置を講じたと発表した。

 同州では先月下旬、マシュー・マクラフリン(Matthew McLaughlin)弁護士が、州司法当局に住民投票の実施を求める請願書を提出していた。ただし、住民投票の実施には市民36万人以上の署名が必要とされていることから、実現の可能性は低いとみられている。

 提出された法案「Sodomite Suppression Act(同性愛禁止法)」は、同性愛者を「頭部への銃撃による銃殺またはその他の便宜的な方法による死刑」とすることを提唱している。しかし、カマラ・ハリス(Kamala Harris)カリフォルニア州司法長官によると、同長官は実質的にこの住民投票提案を阻止するため、法的措置を講じることとした。

 ハリス長官は声明で、「この提案は市民の安全を脅かすだけでなく、明らかに違憲であり、完全に非難されるべきものだ。市民社会において、そのようなものが存在し得る余地はない」と述べた。(c)AFP