仏アルプスに墜落のA320型機、今回含め11回の死亡事故
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【3月25日 AFP】フランス・アルプス(French Alps)で24日に墜落したドイツ航空大手ルフトハンザ航空(Lufthansa)傘下の格安航空会社ジャーマンウイングス(Germanwings)の旅客機9525便は、欧州航空機大手エアバス(Airbus)のA320型機だった。短・中距離向け旅客機として人気のモデルだが、1988年の運用開始以来11回の死亡事故に見舞われている。
客室の通路が1本のこの旅客機が導入された際、搭載された自動飛行制御システムにより操縦に必要な乗員が3人から2人に減ったことで論争を巻き起こした。しかしその後エアバスは同モデル数千機を受注。現在A320ファミリーは6200機近くが世界中の空を飛んでいる。
これまでにA320型機を襲った死亡事故は以下の通り。
■1988年6月:仏航空大手エールフランス(Air France)機が、仏東部ミュルーズアブシャイム(Mulhouse-Habsheim)の空港で開かれた航空ショーで墜落。3人死亡。
■1990年2月:インディアン航空(Indian Airlines)機が、インド南部バンガロール(Bangalore)で着陸に失敗。92人死亡。
■1992年1月:仏エールアンテール(Air Inter)機が仏東部ストラスブール(Strasbourg)に程近い場所で墜落。87人死亡、9人が命を取り留めた。
■1993年9月:ルフトハンザ機が着陸時にポーランド・ワルシャワ(Warsaw)付近で出火。2人死亡、54人負傷。
■2000年8月:ガルフ航空(Gulf Air)機がバーレーン沖に墜落。143人死亡。
■2006年5月:アルメニアのアルマビア航空(Armavia)機が黒海(Black Sea)に墜落。113人死亡。
■2007年7月:ブラジルのTAM航空(TAM Airlines)機がサンパウロ(Sao Paulo Airport)への着陸時に滑走路を外れて倉庫に激突。199人死亡。
■2008年11月:ニュージーランド航空(Air New Zealand)機が試験飛行中にフランス沖の地中海(Mediterranean Sea)に墜落。7人死亡。
■2010年7月:パキスタンの航空会社エアブルー(Airblue)機が視界不良によりパキスタンの首都イスラマバード(Islamabad)付近の山あいに墜落。152人死亡。
■2014年12月:エアアジア(AirAsia)機がジャワ海(Java Sea)に墜落。162人死亡。
■2015年3月:ジャーマンウイングス機がフランス・アルプスに墜落。乗客乗員150人全員死亡。
(c)AFP