【3月23日 AFP】(一部更新)オーストラリア南西部沿岸の港に23日、クジラの群れが迷い込み、岩を組んだ防波堤に打ち上げられた12頭が死んだ。

 ウエスタンオーストラリア(Western Australia)州自然保護当局によると、パース(Perth)南方175キロのバンバリー(Bunbury)の港に迷い込んだヒレナガゴンドウの群れのうち、12頭が死んだ。別の6頭は小型ボートによって外海に戻された。

 23日は、さらに近くの浅瀬にいた4頭の救出が続けられ、同じく小型ボートなどを使った作業で外海へ返された。

 同州自然保護当局のキム・ウィリアムズ(Kim Williams)氏によると、外海まで逃がしたところで1頭は再び浅瀬に迷い込んでしまったため、さらに海の深いところまで連れ出した。他の3頭もしっかり泳ぐ体力がなく、また浅瀬に迷い込む心配がある。周辺では1日中回遊していたヒレナガゴンドウ15頭の群れが確認されており、当局では救出した個体が合流することを願っている。(c)AFP