目だけでなく胃袋も満足、美術館の最新トレンド
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【3月25日 Relaxnews】世界各地の美術館・博物館は近頃、壁に掛かっている展示物などと同じレベルに、併設のレストランの質を上げることに目を向けはじめている。
スペインのグッゲンハイム美術館(Guggenheim Museum)や米ニューヨーク(New York)のニューヨーク近代美術館(Museum of Modern Art、MoMA)、イタリア・ルッカ(Lucca)のルッカ・ センター・オブ・コンテンポラリー・アート(Lucca Center of Contemporary Art)はその先陣を切り、ミシュランガイド(Michelin Guide)で一つ星を獲得した高級レストランをオープンした。
「美術館・博物館の間では、国もこえて、競争がある。今では、レストランの質がその美術館・博物館の名声や質を示す基準の一つとなっている」と美術館などで飲食店を数多く運営するエリオール・コンセッションズ(Elior Concessions)の代表ジャン・フランソワ・カマーティー(Jean-François Camarty)氏はAFPに語った。
仏パリ(Paris)のケ・ブランリー美術館(Musee du Quai Branly)は、リーズナブルなカフェと、エッフェル塔(Eiffel Tower)を望む一人あたり50ユーロ(約6500円)の高級レストランを備えている。
南仏マルセイユ(Marseille)の欧州・地中海文明博物館(Museum of Civilisations from Europe and the Mediterranean、MuCem)内で複数の飲食店と料理学校を手掛ける、ミシュラン三つ星シェフのジェラール・パセダ(Gerald Passedat)氏は、一流の美術館・博物館のレストランは、その施設の独自性やロケーションと調和したレストランを展開することが重要だと語った。(c)Relaxnews/AFPBB News