【3月22日 AFP】ロシアに編入されたクリミア(Crimea)の当局は21日、ロシアとの交通の利便性向上と黒海(Black Sea)に面する風光明媚(めいび)な同地の観光業の促進を目的として、航空会社を設立する計画だと明らかにした。

 クリミア当局のホームページに掲載された声明によると、当初は14か所の空港をクリミアと結ぶ計画で、航空機6機と操縦士40人が必要だという。将来的には就航先の空港を36か所にまで増やす考えだという。

 新航空会社はロシアの統一航空機製造会社(United Aircraft CompanyUAC)が生産する新型旅客機「スーパージェット100(Superjet 100)」を使う予定だ。同機は欧米のメーカーから調達した部品を多数採用している。

 クリミアはロシア本土から隔絶されており、交通の便は航空機かフェリーに限られている。黒海とアゾフ海(Sea of Azov)に挟まれたケルチ海峡(Kerch Strait)では、双方をつなぐ橋の建設計画が進められている。(c)AFP