【3月21日 AFP】インドの首都ニューデリー(New Delhi)で女子学生が集団レイプされ死亡した2012年の事件を受け、インドで初めて女性向けに開発された軽量の回転式拳銃が、好調な売り上げを記録している。だが購入者のほとんどは男性だ。

 ヒンズー語で「怖いもの知らず」を意味する「ニルビーク(Nirbheek)」と名付けられた拳銃は、相次ぐレイプ事件に不安を募らせる女性たちの護身用に国営の武器製造会社が開発した。だが、これまでのところ約450件の注文中、女性からのものはわずか28件だという。

 大半の女性にとって14万ルピー(約27万円)という価格は高すぎると、女性権利活動家らは指摘する。また活動家の一人、ループ・レカー・ベルマ(Roop Rekha Verma)氏はAFPの取材に「レイプは基本的に法と秩序の問題ではなく、女性が拳銃を所持しても回避できない」と述べ、「必要なのは固定観念の変革、法律の厳格化、そして迅速な司法制度だ」と語った。(c)AFP