【3月21日 AFP】イラン・イスラム共和国サッカー連盟（FFIRI）は20日、同国代表を指揮するカルロス・ケイロス（Carlos Queiroz）監督が、外部からの「圧力」があったとして辞任したと発表した。ケイロス監督は昨年9月に2018年までの契約延長に合意していた。

 62歳のケイロス監督は、タレントがいないながらも勇敢なチームを作り上げて尊敬を集めたものの、昨年のW杯ブラジル大会（2014 World Cup）での予選グループ敗退後、その進退が不確かなものとなっていた。

 ファルス（Fars）通信に対しケイロス監督は、「去りたくはないし、そんなことを考えてもいなかった。私にはなすすべがなく、自分の判断でもない。上も望んではいないが、残念ながら圧力のために、双方同意せざるを得なかった」と語った。

 ファルス通信は、欧州で行われる親善試合に向けて国外リーグでプレーする2選手を呼び寄せようとしていたが、その2選手はともに五輪のU-23代表チームに招集されていた。

 連盟やスポーツ・青少年省との騒動でメディアをにぎわせたケイロス監督は、これで我慢の限界を迎えることとなった。

 FFIRIのアリ・カファシアン（Ali Kafashian）会長は国営イラン通信（IRNA）に対し、ケイロス監督が「この状況に耐えられなくなり、辞任を申し出た」とコメントし、「とどまることは強制できない」と付け加えている。

 IRNAは、ケイロス監督の正式な退任は3月末で、スウェーデンとチリとの親善試合の後になると報じている。(c)AFP