サイクロン直撃のバヌアツ、食料「あと1週間持たない」
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【3月20日 AFP】大型サイクロン「パム(Pam)」の直撃を受けた太平洋の島国バヌアツの政府は、食料が1週間以内に底をつくと警告するとともに、現地入りした多数の援助団体の間で調整ができておらず、被災者に支援が届くまでの貴重な時間が無駄になっていると批判した。
およそ80の島からなるバヌアツは、大半の島に航空機が着陸できる場所や水深の十分な港がないため救助隊ら到達が遅れており、13日夜のサイクロン上陸から1週間近く経つ今も被害の全容はまだ把握できていない。
バヌアツ政府の災害当局は支援に謝意を示しつつも、援助団体が政府と調整さえしていれば初動対応はもっと良かったはずだとコメント。デービッド・トサル農相は、バナナをはじめ農作物は壊滅状態で「専門家の試算では、1週間も経たずに食料が尽きる」と述べた。(c)AFP