【3月18日 AFP】2018年サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)のアジア1次予選は17日、各地で行われ、世界ランク最下位のブータンが2次予選進出を果たし、首都ティンプー(Thimphu)は歓喜に沸いた。

 国際サッカー連盟(FIFA)の世界ランキングで現在最下位となる209位のブータンが、2試合合計スコア3-1でスリランカを破ると、喜びを抑えきれないサポーターはドラムをたたきながら「僕らのチームはワーストなんかじゃない!」と連呼していた。

 スリランカのコロンボ(Colombo)での第1戦を1-0で先勝したブータンは、「ブータンのロナウド(Ronaldo)」と呼ばれるチェンチョ・ギェルツェン(Chencho Gyeltshen)が2得点の活躍をみせ、満員のチャンリミタン・スタジアム(Changlimithang Stadium)で行われた第2戦を2-1で制した。

 ギェルツェンは前半5分に先制点を挙げると、世界ランク174位のスリランカに1点を返されて迎えた試合終盤にはチームの勝利を確実にする追加点を奪い、チームメートから手荒く祝福されていた。

 6月から始まる2次予選に進出したブータンが、2018年の本大会に進出する可能性は限りなく小さいが、それでもこれから世界中で長期間にわたって行われるW杯予選において、初めての波乱を提供した。

 そのほかの試合では、東ティモールが2試合合計スコア5-1でモンゴルを退けた。

 眠れる強豪インドはネパールと0-0で引き分けたものの、第1戦を2-0で制していたため、2次予選に進出した。(c)AFP