【3月16日 AFP】ナチス・ドイツ(Nazi)の独裁者アドルフ・ヒトラー(Adolf Hitler)ばりの口ひげを生やした肖像を碑としたロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領の墓石が15日、ウクライナの首都キエフ(Kiev)のロシア大使館前に登場した。

 プーチン氏の墓石を建てたのは昨年、ウクライナの親ロシア派、ビクトル・ヤヌコビッチ(Viktor Yanukovych)前大統領を退陣に追い込んだ親欧米派によるウクライナ騒乱の際、キエフで車列による反政府デモを組織した活動家グループ「アウトマイダン(Automaidan)」。15日も、自分たちの組織の旗とウクライナ国旗を掲げた車十数台をロシア大使館外に停め、警察官や少数の報道陣の前で歩道にセメントを流し、黒い大理石の「プーチン氏の墓石」を設置した。口ひげを生やしたプーチン氏の顔とナチス・ドイツを象徴する鉤(かぎ)十字が描かれた「墓石」には「2015年3月12日死去」と書かれていた。

 先週、通常は多くの公式の場に姿を現すプーチン大統領がいくつかの予定をキャンセルしたことで、ロシアのツイッター(Twitter)上には同大統領の健康に関する憶測が流れた。これに対しロシアの国営メディアは13日、大統領府で最高裁長官と会見した模様を放映し、大統領が通常どおり執務を行っていることを強調した。(c)AFP