【3月16日 AFP】ジョン・ケリー(John Kerry)米国務長官は15日、シリア内戦の終結に向けた和平協議の再開を目指す上で、バッシャール・アサド(Bashar al-Assad)大統領との交渉が必要になるとの認識を示した。シリア内戦はこの日、5年目に突入した。

 ケリー長官は、米CBSテレビの番組でアサド大統領と交渉するかと問われ、「最終的には交渉しなければならない」と答え、自身の仲介でスイス・ジュネーブ(Geneva)で進めてきた和平協議に沿っての交渉には、いつでも前向きだと語った。

 ただ、国務省のマリー・ハーフ(Marie Harf)副報道官は、米国の対シリア政策に変化はないと強調。また、いかなる交渉も、相手はアサド大統領本人ではなく、アサド政権の代表者となるとの声明を発表した。

 シリア内戦の死者は、4年間で21万5000人を超えた。その他、国民の半数が避難を余儀なくされており、人権団体は「シリアの崩壊」は国際社会の責任だと非難している。(c)AFP/Jo Biddle、Sara Hussein