【3月16日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は15日、ジャーナリスト団体が主催する毎年恒例のパーティーに出席し、自分の年齢を引き合いに出しながら残り2年を切った任期終了に言及するなど、ユーモアを交えたスピーチを披露した。

 ジャーナリスト団体「グリディロン・クラブ(Gridiron Club)」のパーティーに出席したオバマ大統領は、「ほんの数年前は、自分が50代になるなど信じられなかった…今の自分の支持率については、いまだに信じることができない」と冗談を飛ばした。

 オバマ大統領はまた、「大統領は米国を愛していない」と最近発言したルドルフ・ジュリアーニ(Rudy Giuliani)前ニューヨーク(New York)市長や、オバマ大統領の出生を問題視する人々についても言及。「もし米国を愛していなかったら、ケニアから移住することはなかった」と述べ、会場は笑いに包まれた。

 任期満了まで2年足らずとなったオバマ大統領は、グリディロン・クラブに対しても軽くジャブを飛ばしている。政治アナリストらが、民主党は高齢の白人有権者にもっとアピールすべきとしていることを指摘し、「私がここにいる理由はそのためだ」と語った。

 毎年開催されている同パーティーには、ワシントンD.C.(Washington D.C.)の報道関係者と政府関係者らがざっくばらんに交流できる機会となっている。

 オバマ大統領はスピーチの冒頭、会場からは昨年以上に笑い声が上がるだろうと出席者らに向けて述べた。そして「それは、私がより面白くなった訳ではなく、首都ワシントンで大麻が合法化されたから」と初っぱなからジョークを交えた。

 連邦法では、薬物は現在も禁止されているが、首都ワシントンでは最近、大麻の所持などが合法化されている。(c)AFP