【3月15日 AFP】イラク北部のクルド人自治政府は14日、イスラム過激派組織「イスラム国(Islamic StateIS)」が今年1月に同自治区の治安部隊ペシュメルガ(Peshmerga)に対して行った自動車爆弾攻撃で、塩素を化学兵器として使ったことをうかがわせる証拠を入手したと発表した。

 同自治区の安全保障会議によると、ペシュメルガは今年1月23日に自動車による自爆攻撃を受け、その後土壌や衣服の検体を採取した。これを欧州連合(EU)内で分析したところ一定濃度の塩素が検出され、塩素が兵器として使われた可能性が浮上したという。

 クルド人自治政府のマスード・バルザニ(Massud Barzani)議長の息子が議長を務めている同会議は、塩素使用は追い詰められたISがなりふり構わず攻撃を行っていることの表れだと主張した。(c)AFP