フランス語保護政策、反英語から歓迎に方針転換
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【3月12日 AFP】英語の侵入を何としてでも阻止してきたことで名高いフランス語保護政策が、その姿勢を一転させ、フランス語の語彙(ごい)を豊富にするものとして、英語を歓迎する方針に転じた。
フランスのフルール・ペルラン(Fleur Pellerin)文化相は11日、今週末に始まる毎年恒例の「フランス語・フランス語圏週間(French Language and Francophonie Week)」のためのイベントで、「フランス語は凍結されたものではない。言語は常に進化する」と述べ、「過去のイタリア語や現在の英語のように、一部の言語はフランス語に数百単位の新語を惜しみなく提供した」と語った。
フランス政府はこれまで、外国語──とりわけ、ハリウッド映画やインターネットのおかげで事実上の世界共通言語となった英語──に対して厳格な防壁を築いてきた。今回の表明は大きな姿勢の転換になる。(c)AFP/Indalecio ALVAREZ