【3月11日 AFP】2013年の大ヒット曲「ブラード・ラインズ~今夜はヘイ・ヘイ・ヘイ♪(Blurred Lines)」が著作権侵害にあたるとして、米歌手マービン・ゲイ(Marvin Gaye)の遺族が歌手ロビン・シック(Robin Thicke)と同ファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)を相手取り訴えを起こしていた裁判で、陪審団は10日、被告らに740万ドル(約8億9800万円)の支払いを命じる評決を下した。

 先週から審理に入っていたカリフォルニア(California)州の陪審団8人は、2人がゲイの1977年のヒット曲「黒い夜(Got to Give It Up)」から数か所をコピーしたと判断した。

 評決後、ゲイの遺族側の代理人は「ブラード・ラインズ」の今後の販売禁止命令を求める計画を明らかにした。一方のウィリアムスの代理人は「評決を吟味し、われわれの選択肢を考える」とコメントしている。

 ゲイの遺族らは2年前に同曲がリリースされて以降の収益、約1650万ドル(約20億円)の一部を支払うよう求めていた。

 裁判中の答弁でウイリアムスは、ファンがなぜ2つの曲を結びつけるのか理解できるとしながら、「ソウルミュージックにはソウルミュージックの音がある…僕は70年代後半のフィーリングをチャネリングしたに違いない」と述べていた。

「ブラード・ラインズ」がゲイの曲をコピーしたものなのかを判断するため、双方は専門家の意見を仰ぎ、それぞれの曲の構造を分析した。(c)AFP/Michael THURSTON