西アフリカ・マリの首都で襲撃事件、5人死亡 「欧米への報復」
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【3月8日 AFP】西アフリカ・マリの首都バマコ(Bamako)で7日、外国人客に人気のナイトクラブ「ラ・テラス(La Terrasse)」が襲撃され、現地の警察官1人と欧州出身の2人を含む5人が死亡した。イスラム過激派組織が犯行声明を出した。
複数の目撃者によれば現地時間午前1時(日本時間同10時)ごろ、覆面をして銃を持った少なくとも1人の男が四輪駆動車で店に乗り付け、レストランとバーがある上の階に上がって自動小銃を乱射し、警察官らに向かって手投げ弾2個を投げた。手投げ弾のうち1つが爆発し、警察官が死亡した。
現場にいたウエーターは、男が外国人を殺そうとしていたのは間違いないと語った。クーデターが起きた2012年以降、イスラム過激派の攻撃に備えてきたバマコで欧米人を狙った事件が起きたのは初めて。
警察当局とマリ北部の治安安定化に努める国連マリ多次元統合安定化派遣団(MINUSMA)によると、フランス人とベルギー人がそれぞれ1人とマリ人3人が死亡した。当局は事件直後にマリ人2人の身柄を拘束したと発表したが、「テロリストではなく強盗」であり襲撃事件とは無関係だったと発表した。
モーリタニアの独立系通信社、アルアハバル(Al-Akhbar)はこの事件に関連して、アルジェリア人のモフタール・ベルモフタール(Mokhtar Belmokhtar)司令官率いるイスラム過激派組織、アルムラビトゥン(Al-Murabitoun)の報道官によるものとされる犯行声明を伝えた。アルアハバルはこれまでにも、イスラム過激派のものとされる声明などを頻繁に伝えている。