アルヌスラ戦線の総司令官、シリア軍の作戦で死亡か
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【3月7日 AFP】国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)系組織「アルヌスラ戦線(Al-Nusra Front)」の総司令官と複数の幹部がシリア北西部で死亡したという情報があると、シリアの国営シリア・アラブ通信(SANA)などが伝えた。
SANAと英非政府組織(NGO)のシリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)、そして現地の活動家は、アルヌスラ戦線のアブハマム・シャミ(Abu Hammam al-Shami)総司令官が死亡したという点では一致しているものの、死亡時の状況をめぐる情報は食い違っている。
SANAは、シリア軍が同国北西部イドリブ(Idlib)県で特殊作戦を実施し、アルヌスラ戦線のシャミ氏と複数の幹部を殺害したと伝えたが、その具体的な日付は明らかにしていない。
一方、シリア人権監視団のラミ・アブドル・ラーマン(Rami Abdel Rahman)氏はAFPに対し、「シャミ氏はけががもとで今月5日に死亡したが、けがをした状況は明らかではない」と語った。ラーマン氏は、先月27日に米軍主導の有志国連合がイドリブ県で実施した空爆でアルヌスラ戦線の幹部5人が負傷したが、その1人がシャミ氏だった可能性もあると指摘した。アルヌスラ戦線は同日、その空爆で死亡した幹部2人の名前を公表したが、シャミ氏には言及していなかった。
地元活動家のイブラヒム・イドリビ(Ibrahim al-Idlibi)氏によると、シャミ氏は先月27日の空爆で死亡したが、微妙な問題であるためアルヌスラ戦線が公表を差し控えていたという。
シャミ氏はシリア人で、アフガニスタンでアルカイダの戦闘に参加した経験があるといわれている。同氏の死についてアルヌスラ戦線はまだ発表をしていない。(c)AFP/Maya Gebeily