駐韓米大使襲った男、北との関連を捜査 過去に何度も訪朝
このニュースをシェア
【3月6日 AFP】韓国の警察当局は6日、ソウル(Seoul)でマーク・リッパート(Mark Lippert)駐韓米大使(42)が刃物で切りつけられた事件で身柄を拘束した金基宗(キム・ギジョン、Kim Ki-Jong)容疑者(55)について、北朝鮮と関連があるかどうかを捜査していることを明らかにした。
リッパート大使は顔を80針を縫う大けがをした。事件は当初、米国を南北統一の障害とみる過激な民族主義者による単独犯行とみられていた。
だが、金容疑者は2006~07年にかけて6回以上訪朝を繰り返し、2011年に金正日(Kim Jong-Il)総書記が死去した際には故総書記を追悼する施設を設置しようとしていたことが分かったという。
事件後、北朝鮮の朝鮮中央通信(KCNA)はリッパート大使襲撃について、米韓軍事演習に対する「当然の罰」であり「抵抗の表明」だと伝えており、韓国側は強い不快感を示している。(c)AFP/Lim Chang-Won