【3月5日 AFP】メキシコ連邦軍は4日、北部工業都市モンテレー(Monterrey)郊外の高級住宅地で、麻薬密輸組織セタス(Zetas)のリーダー、オマール・トレビノ(Omar Trevino)容疑者(41)の身柄を拘束した。

 連邦当局者2人が明らかにしたところによると、「Z-42」の通称で知られるトレビノ容疑者は、ヌエボレオン(Nuevo Leon)州サン・ペドロ・ガルサ・ガルシーア(San Pedro Garza Garcia)で、連邦警察と兵士によって身柄を拘束された。

 同容疑者は、2013年7月に当時同組織のリーダーだった兄のミゲル・アンヘル・トレビノ(Miguel Angel Trevino)容疑者、通称「Z-40」が逮捕された後、新リーダーの座についていた。

 オマール容疑者の拘束につながる情報に対しては、米国務省から500万ドル(約6億円)、メキシコ当局から200万ドル(約2億4000万円)の懸賞金がかけられていた。

 メキシコでは先月27日にも、同国の最重要指名手配者とされていた麻薬組織「テンプル騎士団(Knights Templar)」のリーダー、セルバンド・ゴメス(Servando Gomez)容疑者が逮捕されていた。

 米麻薬取締局(US Drug Enforcement AdministrationDEA)元長官のマイク・ビジル(Mike Vigil)氏はAFPの取材に対し、オマール容疑者の逮捕により「セタス内の最後の強固なリーダーがいなくなった」と指摘している。(c)AFP/Laurent Thomet and Carola Sole